リフ超インターンシップ 活動報告

美咲さん(大学生)の挑戦、作曲家のインターン!

リフ超インターンシップ1DAYプログラムを11月28日(日)に実施しました。今回は作曲家部門(サントラ制作)のインターンを行い、水上美咲さん(大学3年生)がチャレンジしました。普段何気なく聞いて慣れ親しんでいる音楽が、その裏側でどのような製作工程を経ているのか、作曲のメカニズムを実習しました。

今回事業所担当者として伴奏したのは、当校リフ超学校長でもあり、個人事業主として音楽家の活動も行っているささきしょうたでした。市民活動団体や公共施設運営等、地域に根ざしたパラレルキャリアを持つささきが、地域ならではの作曲ワークショップを新たに開発し、美咲さんにもそのワークを担ってもらいました。

このワークは、フィールドワーク(まちあるき)とディスカッションでその地域のテーマとなるBGMをつくります。楽器やスタジオは使いません。音楽の知識経験がなくとも、地域や音楽を愛する人が自由に音楽をつくれるようになるためです。
この日、美咲さんは利府町の菅谷台地区のテーマBGMをつくるため、現地に向かいました。

最終的にはこのワークで利府町の23地区のBGMをすなわち23曲作成し、サウンドトラックとして5年計画でつくりたいとささきは訴えています。

午前はフィールドワーク!

午前は菅谷台地区に向かい、現地をくまなく歩くことで楽曲のテーマやモチーフとなる情報やフィーリングを収集しました。メジャーアーティストのコンサートやサッカーの国際試合等も行われる総合運動公園からスタートし、徐々に住宅街の中へも入っていきます。

老若男女さまざまな人の行き交う様子やコンサートのリハーサル音などを自分の目と耳で確かめ、またその地域の中で陶芸工房カフェを営む方々の思いを聞くことにより、菅谷台地区全体に新しい時代へと向かう可能性や活気を感じた。

(美咲さんレポートより)

(協力)
アトリエ陶の泉 須田聡宏
カフェソノヒノキブン 様

午後はディスカッションでフィールドワークの整理をします。

午後はまちあるきから一転し、利府駅前のワークスペースtsumikiにて午前に行ったフィールドワークを整理しながら、見聞きしたこと、記録したこと、感じたことを抽出し「〜な感じ」を数多く出してから具体的な”音変換”の作業に臨みました。
最初は美咲さんも曲をつくるという初めての経験で持ち帰った情報やフィーリングをどう整理、アウトプットするか手探りだったかもしれませんが、言語化することで「こどもたちが賑やかに遊ぶ様子が印象的だったので、軽めのパーカッションで表現したいです!」等具体的なトラック構成まで言及できるようになりました。テンポも曲中でゆっくりから活発なテンポに変化をつけたいという希望もあったので、実際にDAWソフトを触ってもらいました。

「ゆっくりなテンポ」「活発なテンポ」を具体的に設定してもらいます。

だいぶ具体的なところまで詰めてもらったところで、この日のワークを一旦締めました。
美咲さんの取り組みが活発だったので1DAYにするのはもったいないプログラムでしたが、この日の振り返りを行ってもらいました。曲作りを通して、普段の作曲家の頭の中や行程、見えない部分の作業が垣間見れたこと、地域を実際に歩くことで新鮮な情報を得られたこと、市民活動にもっと積極的に携わりたいというモチベーションにつながったことが収穫だったようです。

音楽をつくるために必要な素養は
①人の話をよく聞くこと
②周囲をよく観察、分析すること
③翻訳力「この人は〜〜と言いたいんだな!」
なので、そこまで音楽の専門スキルがマストではないこと、それ以前の情報収集や現地に向かいよくコミュニケーションすることのほうが行程としてウエイトが置かれてることに気づいたと思います。

(事業者フィードバックより)

リフ超インターンシップはほかにも、地域に根ざしたインターンプログラムを用意しています。モヤモヤしそうな社会でどう生きていこうかザックリ考えたい方、自己実現に向けてステップアップしたい方の、チョット一声の問い合わせをお待ちしています!

(写真提供:市民ライター 五十嵐千晶 さん)