リフ超インターンシップ 活動報告

利府の基幹産業経営に触れる!大学生、中川沙樹さんの挑戦!

梨農家の「経営」部分を現場で実習!

リフ超インターンシップでは地元事業者さんと共に、学生さんや若い方の自己実現と地域の次世代の担い手づくりをねらいとしたキャリア支援に取り組んでいます。
その中で町の看板商品である利府梨の農家さんが受け入れる「利府梨農業インターン」では農家さんの家業としての農業経営の一端に触れ、キャリアを学ぶ時間を設けています。

今回は岩手大学3年生(当時)の中川沙樹さんがこのインターンに挑戦しました。
中川さんは利府町生まれの利府町育ち。大学進学時に地元を離れ岩手県へと移り住みました。大学では農学部に籍を置き、作物の品種改良等の技術面を主に学んでいます。その傍ら、農業の「経営」部分をなるべく現場で学びたいと希望し、できれば地元利府町で…という希望のもと、リフ超学校へ相談に訪れました。
今回は2022年9月15日から9月19日までの5日間を夏休みを活用して帰省し、この実習に臨みました。



受け入れ先は町内の梨農家を営む「鈴富梨園」さんです。
今回の鈴富梨園さんでのインターンシップでは、中川さんは利府梨の販売にチャレンジしました。

利府梨は年々入手競争率が激化?



利府梨の販売は収穫が早い品種であれば8月下旬からスタートします。その後時期が移る度に店頭に並ぶ品種は変わり、おおよそ11月には収束します。この収穫・販売のかきいれ時には、県道沿いにいくつもの梨小屋(販売所)があり今や秋の風物詩にもなっています。


利府梨は町の基幹産業としてPRが進む一方でその担い手、生産者が減っていることが課題となっています。農家さんは「お客さんのニーズも多く、売りたい…でもモノがない」という困りごとを抱えており、利府梨の販売はその嘆きの通り、梨小屋が朝に開店してからあっという間に購入者が殺到し、売り切れてしまいます。

今回の中川さんのインターン期間でも、開店から1時間足らずに全ての梨が完売してしまった日もありました。


中川さんの学び

今回、中川さんは農学部生という専門知識と実習経験を持った状態でこのリフ超インターンシップにチャレンジしました。農産物の小売と直売の効果をそれぞれ比較し、地域産業の可能性を見出し自身のが今後地域おこしにどう貢献できるか…という将来設計の一助にしたかったそうです。
まずは販売現場の慌ただしさを体感し、利府梨のブランド化の盛況ぶりを感じならがらも、しっかりと農家さんと情報交換する時間も確保し、聞き取りも行っていました。農業と観光の連動や農地整備の課題について、就農支援について、一次産業の場としての需要供給バランス問題について…等多くの学びがあったようです。
また自身が今からでも出来ることとして、「SNS等を通じて同世代に地元産業の魅力を周知する!」と綴られていました。また農業経営についてさらなる学びに臨みたいという動機づけにもなったようです。

リフ超インターンシップはほかにも、地域に根ざしたインターンプログラムを用意しています。モヤモヤしそうな社会でどう生きていこうかザックリ考えたい方、自己実現に向けてステップアップしたい方の、チョット一声の問い合わせをお待ちしています!