利府町市民活動研究会 活動報告

「活動拠点」についてのディスカッションを実施しました。/利府町市民活動研究会

今回の市民活動研究会は「活動拠点」の話題を話し合いました。

宮城県利府町内外の市民活動団体が集まって交流や研鑽を行い「市民のチカラ」を温める市民活動研究会。12月20日(火)の対面回は利府町文化交流センター(リフノス)にて実施しました。

今回の「はじめまして」

この日の「はじめまして」は吉田智治さん。吉田さんは普段、多賀城市内で観光やまちづくりのお仕事に従事しながら、仙台市内NPOの役員も務められています。
リフ超学校にはかねてからご支援いただいてましたが、今回改めて会員として加わっていただきました。






前回のおさらい

前回、9月20日の市民活動研究会は「マンパワー(不足)」についてがテーマでした。その中で比較的みなさんの総意として多かった

  • マンパワーが集う仕掛け(集まる場・機会・情報)の整理
  • NPOセンター、ボランティアセンターが整備されれば

という意見をピックアップし、「活動拠点について」とテーマを改めて深堀りしました。


市民活動の拠点とは→ないならつくりたい

利府町の現状としては隣市のような市民活動を専門とした施設や拠点はありません。そして、公にもNPOが育ちにくいと言われているのが利府町の課題のひとつです。
今回は「そんな活動拠点(機能)が整えば、逆にNPOは育つんじゃないか?」という仮説のもと、どんな市民活動拠点にあってほしいかを自由にディスカッションしました。

出てきた意見のなかで

  • 活動者が自ら運営する施設(各団体のメンバーが持ち回りで当番をするような市民活動拠点)
  • 横のつながりをまとめてくれる所(活動者同士のつながり等)
  • 道先案内人(行政、企業等他セクターへ一緒に行ってくれる)
  • 広報力の基点(情報発信のありかと整理)
  • 新しい活動者が参入しやすい施設(どこにも所属してないけど何かしてみたい、という人の受け皿)
  • 雑談やコミュニケーションがしやすいスペース(空間的に)

があったらいいな…と、それぞれの普段の活動から思い起こす困りごとに紐付いた市民活動拠点のあり方を議論しました。

グループを2つに分けて行ったお話を、最後はグループ同士で共有。
まず、とっかかりとして何から話そうか難しい内容でもありましたが、それぞれ、思いつく限りのアイディアを出し合いました。
この短い時間のなかで、結論めいたことは残念ながら出ませんでしたが、「活動拠点」はそれだけ私達の普段の活動に欠かせない重要なテーマだったということです。

みんなが納得いくまで、ぼんやりと理想像が見え始めるまで続編を重ねて話し合いたいテーマだと思いました。

活動報告:「寺子屋」

市民活動研究会からスピンオフした多団体協働のプロジェクトとして「寺子屋」という、集会所を利活用したこどもたちへの学習支援活動を今夏から準備してきました。
12月17日に予定していた寺子屋の日は残念ながら感染状況を見て見送りましたが、多団体で結成した運営チームのミーティングは余念なく行われています。





(仮称)利府町市民活動研究会とは?

リフ超学校では「セクター運営強化事業」として利府町市民活動研究会の事務局団体を担っています。利府町でも目覚ましいことに、近年は10〜30代等若い世代で組織される市民活動団体が徐々に増えてきています。台頭してきた団体たちが個々に動き行政等他セクターから支援を受けて活動するフェーズから、団体同士がネットワーク化して他セクターに匹敵する市民力を身につけるフェーズへの移行として、この利府町市民活動研究会を立ち上げました。この利府町市民活動研究会では1〜2ヶ月毎のオフ会と常態するオンラインコミュニティの二層構造でうごいています。月ごとのオフ会では各団体に共通する課題に対し、合同研修やケース会議を行い、常態化したオンラインコミュニティは市民活動に役立つ情報の発信、各団体が持つ資源共有の連絡相談、団体/個人間の親睦に役立てられています。