今回の市民活動研究会テーマはインターン生企画「いままでにない◯◯なイベントを考えよう」でした。
宮城県利府町内外の市民活動の活動者が集まって交流や研鑽を行い「市民のチカラ」を温める市民活動研究会。9月19日(火)の対面回は利府町文化交流センター(リフノス)にて実施しました。
今回の「はじめまして」
この日の「はじめまして」は5名いらっしゃいました。
まずは五十嵐千晶さん。ライターや防災士、商店街活性化の活動、専門学校講師等多彩な活躍をされています。以前は利府町内でも中間支援のスタッフを行い、利府のまちづくりに関わり続けています。
お二人目は大澤公志郎さん。
インターネットサーバーを使う企業の技術的な支援をお仕事として県内外で行っています。
お三人目は郷右近佑悟さん。
今期から新しく利府町の議員さんになられました。市民活動に励むみなさんがどのような活動をされているか、またどんなイベントでこの町の魅力を発見できるか、と参加されました。
4人目は大内裕太さん。
多賀城市職員を経て、同市の議員さんとして現在活動中。前回の研究会での事例提供者、吉田智治さん経由でこの取り組みを知り、利府のまちづくりに興味を持っていただき、参加いただきました。
5人目は今野恒夫さん。
利府町内でプログラミング教室を運営されています。自身のお仕事や経験をなにかまちづくりのために役立てることはできないか、と参加されました。
今回のテーマ「今までにない◯◯なイベントを考えてみる」
今回の利府町市民活動研究会は、「利府町について改めて知ろう」ということで
兵庫県に住む大学2年生のインターン生が、準備の段階からオンラインをつないで頂き、企画構成と当日司会をさせていただきました。
<まず私について>
名前: 川田愛珠
関心事: 地方創生、福祉
大学では観光学を学んでいるのですが、勉強しているうちに地方創生などにも興味を持つようになり、今回インターン生として、利府町市民活動研究会の企画を最初から考えさせていただけるということになりました。
この日ディスカッションテーマは…。
利府町でイベントを開催するならということでグループに分かれていただき以下の目的に沿った企画を考えていただきました。
1.観光客を誘致するために
2.若者の転出を防ぐために
3.地域経済を活性化するために
ここで1つルールを設けました。
「梨を使わない」ことです。梨は利府町の一大産業ということで、私の調べたところによると利府に関する色々なサイト、イベントで使用されていました。なので、今回梨という枠を取っ払って何か新たな魅力を作ろうということでこのような企画を作りました。
ここでは、2.若者の転出を防ぐために 3.地域経済を活性化するために で出た意見の一部を紹介させて頂きます
2.若者の転出を防ぐために
・利府でロックフェスティバルを開催
・漁師の家に民泊
・お菓子の家
・ハロウィンイベント
確かに、音楽フェスは野外かつ騒音の心配のない広大な土地のある場所でしかできないなと改めて感じました。またハロウィンイベントは、仮装をするのが主なので余り金銭面でも心配のない企画のように思います。
3.地域経済を活性化するために
・コンサートホールに来た人が楽しめる周遊型の観光形態を作り上げる。
・地元市民による商店街への出店
・スカイランタンを使用したイベントの開催
・漫画アニメの聖地化
一番初めのものは、せっかくコンサートを観に来に利府に来たんだからということで、その人達に大型のショッピングモールではなく商店街に来てもらおうという案です。
またアニメの聖地は、アニメが放送終了しても、放送終了後〇〇年やキャラクターの誕生日ごとに何度も盛り上がれるコンテンツですね。
今回ケースワークを開催させていただくにあたって、宮城県利府町について知るだけでなく、そこに住んでいる方から直接利府町の魅力についても、伺うことができてとても実のある時間になりました。私が特に印象に残っているのは、事前準備として調べた利府町の地域課題に関して佐々木さんとお話している際に、それはどこの地域にも言えることではないかと感じたことです。
いくつか地方問題に関する書籍を読んでいると、どの地域も別々の課題で困っているという風に見えていましたが、そうではなく、人口減少、産業の担い手不足など根本的な問題は同じで、それを食い止めることができないという現実があるとこのインターンシップを通じて学ぶことができました。
これまで活字でしか知識を得てこなかったので、とても印象に残っています。だからこそ今回はスケジュールの都合上オンラインでの参加になってしまいましたが、次は実際の現地に行って体験としての地域の雰囲気を自分の目で確かめたいと思いました。
当日参加してくださった皆様、運営の皆様本当にありがとうございました。そして佐々木さん、準備の段階から時間をとって頂き何度もディスカッション案に関するアドバイスをいただきましたこと、感謝申し上げます。
ウェブ(HP)レポート:川田愛珠
サポート:インターン生担当スタッフ 佐々木将太
利府町市民活動研究会とは?
リフ超学校では2021年より利府町市民活動研究会の発足・事務局団体を担っています。利府町でも目覚ましいことに、近年は10〜30代等若い世代で組織される市民活動団体が徐々に増えてきています。台頭してきた活動者たちが個々に動き、運営難から活動を諦めせざるを得ない状況(地域活性化や市民協働社会の停滞にもつながる)を予防するため、団体同士がネットワーク化することを決め、また他セクター(行政・企業など)と対等に話し合えるテーブル(真の協働社会)を目指すためこの利府町市民活動研究会を立ち上げました。この利府町市民活動研究会では1〜2ヶ月毎の対面ワークと常態するオンラインコミュニティの二層構造でうごいています。月ごとの対面ワークでは各団体に共通する課題に対し、合同研修やケース会議を行い、常態化したオンラインコミュニティは市民活動に役立つ情報の発信、各団体が持つ資源共有の連絡相談、団体/個人間の親睦に役立てられています。また2023年度からはこの地域に触れるあらゆる主体に通ずる「協働」というものの一定の共通認識をつくる運動も始めています。