今回の市民活動研究会テーマは「市民活動とはⅡ」でした。
宮城県利府町内外の市民活動の活動者や様々な属性のみなさんが集まって市民社会に対する交流や研鑽を行い「市民のチカラ」を温めるのが市民活動研究会です。7月30日(火)の対面回は利府町文化交流センター(リフノス)にて実施しました。
テーマ「市民活動とはⅡ」はSDGsの真相に迫る
最近、イベントチラシを眺めていると1〜17のシンボルマークをよく目にします。これがSDGsです。
SDGs
2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された,2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは発展途上国のみならず,先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものであり,日本としても積極的に取り組んでいます。
外務省HPより
今回はこのSDGsという国際目標が、果たして私に、私達に、利府町という局所的社会に対して実用的であるか。参加したみなさんは意識して活動しているかどうかを話し合いました。また、今回SDGsを語るうえで、一般社団法人SDGs市民社会ネットワークさんが調査研究し、結果を発表した「SDGs取組に関するNPO、市民活動団体の全国調査報告書」も参考にしました。
SDGsとは?SDGsは誰のもの?
世間一般やマスメディア、ソーシャルメディア等では「SDGsに取り組んでいます」というスローガンが散見されるなか、市民活動研究会では少し異なった見解も意見として話して頂きました。
- コマーシャルの道具(表面的な活用)になっている。
- SDGs議論の出所や不明
- 人間の心理として、自らが策定に関わらなかったルールやガイドラインを 遵守したり推進しようとは強く思わない。
- ふわっとしている。国際目標という距離感を感じる。
- 取り組みに関して何か評価的なものはあるのか?
- 意識しなくてもできる。
- SDGsが生まれる前から相当する活動に長年取り組んでいる功労者たる方たちもいる。
たくさん意見を交わした中でもっとも未来的かつ創造的で、みんなで共感できたのは
「SDGsに先んじて、自分やその周りのことを持続可能にする目標をつくろう!」
という意見でした。Sustainable Own(自身の) Goals または Sustainable Our(私達の) GoalsすなわちSOGsに真摯に取り組むべきではないかという点でまとまりました。
次回はSDGsの続編にはなりませんが、SOGsにつながるようなテーマを用意してまたみなさんと楽しく研究したいと思います。
次回も、考えて吐き出してわかり合ってスッキリするこの研究会で逢いましょう!
(常態のオンライン市民活動研究会グループも募集しています。)
利府町市民活動研究会とは?
リフ超学校では2021年より利府町市民活動研究会の発足・事務局団体を担っています。利府町でも目覚ましいことに、近年は10〜30代等若い世代で組織される市民活動団体が徐々に増えてきています。台頭してきた活動者たちが個々に動き、運営難から活動を諦めせざるを得ない状況(地域活性化や市民協働社会の停滞にもつながる)を予防するため、団体同士がネットワーク化することを決め、また他セクター(行政・企業など)と対等に話し合えるテーブル(真の協働社会)を目指すためこの利府町市民活動研究会を立ち上げました。この利府町市民活動研究会では1〜2ヶ月毎の対面ワークと常態するオンラインコミュニティの二層構造でうごいています。月ごとの対面ワークでは各団体に共通する課題に対し、合同研修やケース会議を行い、常態化したオンラインコミュニティは市民活動に役立つ情報の発信、各団体が持つ資源共有の連絡相談、団体/個人間の親睦に役立てられています。
また2023年度からはこの地域に触れるあらゆる主体に通ずる「市民活動促進」と「市民協働」というものの一定の共通認識をつくる運動も始めています。