利府町市民活動研究会 活動報告

「市民活動情勢Ⅰ」についてディスカッションを実施しました。/利府町市民活動研究会

今回の市民活動研究会は「市民活動情勢」の話題を話し合いました。

宮城県利府町内外の市民活動団体が集まって交流や研鑽を行い「市民のチカラ」を温める市民活動研究会。5月16日(火)の対面回は利府町文化交流センター(リフノス)にて実施しました。

今回の「はじめまして」

この日の「はじめまして」はお二人いらっしゃいました。

まずは佐々木幸子さん。普段は福祉のお仕事に従事されています。
佐々木さんは先日3月25日のRIFU ROCK FEST.に実行委員として加わったことをきっかけにリフ超学校の活動内容を知り、今回の市民活動研究会も参加しました。お仕事柄、地域の中でどのような課題や解決、活動者があるか気になったようです。




お二人目は柚木貴光さん。
柚木さんは利府町出身利府町在住の方ではありますが、企業人として最近まではヨーロッパでお仕事をされ、最近帰国、帰郷しました。ビジネスマンとしての経験が豊富にある分、地元でどのような市民活動が展開されているか興味、意欲が湧いたとのことでした。




今回のテーマ「市民活動情勢Ⅰ」

今回は他の市町村で市民活動や市民協働の活気がどのように起こり始めたのか、その起源を資料とともに辿りました。
既に市民活動拠点や施設、中間支援の仕組みを有する地域の多くではその土台にある大切な考えかたとして、「市民活動・市民協働促進指針」なるものを策定し、市民協働とは?市民活動とは?地域の現状課題とその解決方法は?そこに向かうための多様な主体の役割や助け合いの仕組みとは?…等々が市民や関係者が関わりながら、幾重にも渡る議論を経て、ある一定の共通認識として定められています。
現状、リフ超学校での調査では利府町内でのそのような資料、文献は未だ発見出来ていません。

そこで今回は他地域のそのような指針なるものの資料をかき集め、その膨大な資料を眺めながら、現状で地域や活動者自身が抱えている課題、あったらいいなと思うもの、「◯◯市はこれがあって利府はこれがないよね〜」等の比較検証を行いました。


じっくりとみなさんで、2グループにわかれて比較検証作業を経てから自由にディスカッションしていただき、まとめも行いました。


<他地域の指針を眺めて気づいたこと>

  • 利府ではこういうのは見たこと無い。
  • 町外、県外、海外の事例を研鑽することは収穫になる。
  • 若い人がチャレンジして失敗も許される環境をつくりたい。
  • 助成金の拡充を盛り込みたい。
    • ルールは機能的かつ固すぎず(行政の縦割り属性の依存を受けずきちんと機能する助成機能を)
  • このようなものを策定する◯◯委員会、利府町は女性が少ない。
  • 町の職員のみなさんともぜひ一緒にNPOの勉強したり、一緒に現場で動きたい。
    • できれば専用の部署を設けてほしい(「課」くらい大きめで)。
  • 行政は行政で市民協働社会に対しての「ゴール」を示しても良いのでは。
  • みんなで情報を拡散したり整理、紹介できる仕組みも方針や指針のなかにあったらいい。



この中で特に共通認識としてあったのは「指針は大事!」という意見でした。
利府町は他地域と比較するとこのような整備はビハインドなのかもしれないが、本気で取り組めば色んなことがわかるし、活動者も地域全体にとっても道が開ける!
と、まとまったところでタイムアップでした。

活動報告:2023年度利府町市民活動研究会について

今回は遅まきながら今年度最初の研究会(対面)でした。
事務局リフ超学校より今年度の研究会方針をいくつか提案しました。

【2022年度】
・対面の研究会(合同研修、情報交換、ケース会議等)
・オンラインの研究会(Slackを活用した情報交換、コミュニケーション)
・みんなで手と足を動かしてみるスピンオフプロジェクト→寺子屋の誕生
・通年を使った実証実験(NPO法人をつくってみる→リフ超学校法人化)
【2023年度】
・対面の研究会(合同研修、情報交換、ケース会議等)
・オンラインの研究会(Slackを活用した情報交換、コミュニケーション)
・みんなで手と足を動かしてみるスピンオフプロジェクト→今年度もさらに何か
・通年を使った実証実験→市民活動指針のようなものをつくってみる

今回のテーマ「市民活動情勢」は非常に抽象的で大きなテーマとなりました。
まだまだ語ったり結論を出したりという時間が必要だと感じましたので、また続編の時間を持ちたいと思います。
対面での市民活動研究会、まだまだ続きます。


利府町市民活動研究会とは?

リフ超学校では「セクター運営強化事業」として利府町市民活動研究会の事務局団体を担っています。利府町でも目覚ましいことに、近年は10〜30代等若い世代で組織される市民活動団体が徐々に増えてきています。台頭してきた団体たちが個々に動き行政等他セクターから支援を受けて活動するフェーズから、団体同士がネットワーク化して他セクターに匹敵する市民力を身につけるフェーズへの移行として、この利府町市民活動研究会を立ち上げました。この利府町市民活動研究会では1〜2ヶ月毎のオフ会と常態するオンラインコミュニティの二層構造でうごいています。月ごとのオフ会では各団体に共通する課題に対し、合同研修やケース会議を行い、常態化したオンラインコミュニティは市民活動に役立つ情報の発信、各団体が持つ資源共有の連絡相談、団体/個人間の親睦に役立てられています。